《Renderosity》で購入したコンテンツの利用方法をご質問いただいたので、ご紹介します。
DAZ以外で入手したものなら、無料アイテムでもなんでも手順は同じです。

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【Renderosity】とは…
世界最大級の3Dコミュニティサイトです。利用には会員登録(無料)が必要です。
MarketPlace内では、メンバーによるデジタルデータの販売も活発に行われています。
扱う3Dデータは主にPoser&DAZ Stduio関連アイテムが多数です。DAZ3Dとの違いは、
DAZ3Dがフィギュア&ソフトウェア開発を行うのに対し、Renderosityはあくまでコミュニティであること…でしょうか。
運営はBondwareという会社が行っており、所在地はアメリカ合衆国テネシー州のマーフリーズボロにあります。
日本との時差は15時間(サマータイム中は14時間)で、DAZより1時間早く朝が来ます。

会員登録の手順は割愛します。DAZに登録できるなら問題無いですよね?
一時期、日本語も対応していたのだけれど、今は英語だけみたい。

ご紹介に使用するPCは、OSがWindows8.1 64bit、DAZ Stduioは4.8です。
お使いの環境と異なるかもしれません。ご了承下さい。


G2F School Uniforms A今回の手順にはkang1hyunさんのGenesis 2 Female用セーラー服
『G2F School Uniforms A』を例に
フィギュアに着用させるまでを順を追ってご紹介していきます。


DAZ Studioのライブラリの場所を確認する

DAZ Install Manager(DIM)でのインストールはできませんので、フォルダを解凍して手動でコピーするという、至って普通のやり方になります。
そのためには、DAZ Stduioのコンテンツが入っているフォルダである「ライブラリ」の場所をまず確認します。

デフォルト(初期設定)では

C:\Users\Public\Documents\My DAZ 3D Library

になっています。
エクスプローラで辿って行くと、

PC > ローカル ディスク(C:) > ユーザー > パブリック > パブリックのドキュメント > My DAZ 3D Library

にあります。

どこかわからない場合は、DAZ Studioを起動して、
[Content Library]ペイン(タブ)の、DAZ Studio Formats以下にある、フォルダの名前を右クリック
“Browse to folder location...”を選択してみて下さい。

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自動でエクスプローラのフォルダが開きます。
それがコンテンツが収まっているフォルダです。
しっかりと記憶しておくか、とりあえずは開きっぱなしにしておいて下さい。

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hint_24[Content Library]ペイン(タブ)の表示は、
[Windows]メニュー > Panes (Tabs) > Content Library もしくは
空いているタブの上で、右クリック > Add Pane (Tab) > Content Library です。


ダウンロード

(1) Renderosityで購入したアイテムをダウンロードします。
購入したアイテムは、MY ACCOUNT > Item Listに並んでいます。

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(2) Item ListのFilesの項目から、zipファイルをクリックして適当なフォルダにダウンロードします。
Templateと書いてあるものは、テクスチャを自作したい人向けですので、ダウンロードするかどうかはお好みで。


インストール(コピー)

(1) ダウンロードして出来たzipファイルを解凍して下さい。

(2) 解凍すると以下のフォルダがあります。

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data … ジオメトリやUVデータ。(フィギュア本体やモーフ、衣服や小道具の元になるデータ。)
Documentation … Readmeとライセンス書類
People … 衣服やポーズなどの、フィギュアに関するコンテンツファイル
Runtime … テクスチャ画像。Poserのランタイムと共用です。

大抵はこのフォルダ構成です。
ベンダーさんによっては、My Libraryフォルダに格納される方もいます。
ポーズセットやマテリアルセットの場合は、メッシュデータが無いので「data」フォルダはないです。
また、小道具セットの場合は、Peopleフォルダの代わりにPropsEnvironmentsなどだったりします。

(3) コンテンツの入っているフォルダ構成を確認します。
Peopleフォルダを開き、最終的に.duf ファイルが見つかるまで開いて下さい。

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DAZ Studioでコンテンツを探すときの順番になります。
このディレクトリを覚えておいて下さい。
ここでは
people > Genesis 2 Female > clothing > H&C Uniforms & Costumes > School Uniforms A
フォルダにコンテンツがある、ということになります。
Readmeにも書いてあります。

(4) 解凍した時のフォルダ構成に戻します。(2)の状態です。
これらをフォルダごとDAZ Studioのライブラリにコピーします。

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ドラッグ・アンド・ドロップです。
Windowsに上書きしますか?と問われたら、「はい」と答えて下さい。


コンテンツのロード

DAZ以外から入手したアイテムには、メタデータが付属していないものがほとんどです。
メタデータ(Metadata)は、[Smart Content]にコンテンツを表示させるための、
製品情報を記録したファイルです。ファイルの拡張子は.dsx です。
自分で登録作業をしない限り、[Smart Content]ペインからロードすることは出来ません。
[Content Library]ペインからのロードになります。

(1) DAZ Studioを起動して、[Content Library]ペインを表示します。

06【インストール(コピー)】 (3) のファイル構成を思い出して下さい。
DAZ Studio Formats 以下の、
My DAZ 3D Library(人によってはMy Library)から
順番でたどってコンテンツを見つけます。

衣装の場合は大抵、
People > Genesis 2 Female (もしくはMale) > clothing > 商品名かベンダー名フォルダ
にあります。中にはイレギュラーな人もいます。
わかりやすいフォルダにコンテンツを移動させても問題無いです。
(dataとRuntime内のフォルダ・ファイルの移動は駄目です。)

(2) Genesis 2 Femaleフィギュアをロードして着用させます。

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フィギュアを選択状態で、衣服のアイコンをダブルクリックです。


PoserのコンテンツをDAZ Studioにインストール

DAZ Studio用ファイルの付いていない、Poserコンテンツを使う場合もご紹介します。

Apollonia HairMairyさん&3DreamさんのVictoria 4用ポニーテール
『Apollonia Hair』を例に使用させていただきます。


Poserランタイムの確認

[Content Library]ペインの一覧のPoser Formats以下に
DAZ Studioのライブラリと同名のフォルダがあるか確認して下さい。
My DAZ 3D Library、もしくはMy Libraryか、
ライブラリ名を変更している場合は、ご自分で付けられたその名前です。

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デフォルトで登録されているはずですが、もし無い場合は
〈PoserのRuntimeをDazStudioで使う〉の記事を参考に追加して下さい。
追加する場合のフォルダは、DAZ Studioのライブラリの中にあるRuntimeフォルダです。
けれども、「Runtime」という名前のフォルダがある場所ならどこでもよいです。
Poser本体は必要ないので、持っていなくても全く問題なしです。


Poserコンテンツをインストール(コピー)

(1) Renderosityでダウンロードしたzipファイルを解凍すると
ほとんどはこのようなファイル構成です。

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Documentation … Readmeとライセンス書類
Runtime … Poserのコンテンツを入れるフォルダ。DAZ Studioのライブラリに相当します。

(2) これらをフォルダごとDAZ Studioのライブラリにコピーします。

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DAZ Studioの手順と全く同じです。
コピー前に予めフォルダ構造を確認しておくと、[Content Library]で探しやすいです。

(3) [Content Library]ペインから
Poser Formats以下をたどってコンテンツをロードします。

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フィギュアを選択した状態でロードして下さい。
髪の毛の場合、フィギュアのHeadに自動でペアレントされることが多いです。

(4) 位置やシェーダを調整します。

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Poser用のマテリアルはMaterialsフォルダかPoseフォルダのどちらかにあります。
大抵が「MAT 商品名」というフォルダに入っています。

Poserとはバンプ(凸凹)やスペキュラ(輝き)の数値に互換がないので
DAZ Studio用にシェーダの調整が必要です。


レンダリングして完成です。

Render


コンテンツを削除するのは手動になります。
Readmeに書かれているファイルを参考にしながら、エクスプローラから削除して行きます。
面倒臭いという方は『P3dO Explorer pro』というツールが便利です。
どんなものかは〈Poser/DSコンテンツを一発インストール&アンインストール〉の記事を参考になさってみて下さい。

お疲れ様でした。