Skin Builder Pro for Genesis and Genesis 2 Female(s)Genesis/Genesis2Femaleのスキンを簡単に作成できるスクリプト、
『Skin Builder Pro for Genesis and Genesis 2 Female(s)』を使ってみました。
スライダーで眉毛やメイクのタイプを選んで、ボタンを押すだけ。
簡単なステップでスキンが出来上がっていきます。
選べる種類も豊富で各部分の調整もできるので、弄っているだけでも面白いです。
<ご注意>
Genesisで使用する場合にはVictoria 5が必要です。
Genesis 2 Femaleの場合は必要ありません。標準でV5のUVをサポートしています。

<準備>
Skin BuilderはLIE (layered image editor)機能を使用しています。
LIEはメモリを消費するので、環境によってはビューポートでのパフォーマンスが低下する可能性があります。
プレビューを高速化するために、以下の設定が推奨されています。

PreferenceEditメニュー > Preference (F12) [Interface]の項目で
Display Optimization : None
Texture Resources : Performance
に設定します。

Rendering Settingsスポットレンダを活用するために[Rendering Settings]では、
[Advanced]からProgressive Renderingにチェックを付けるように、
とあります。

Progressive Renderingは、画像全体をじわじわとレンダリングしていく手法です。
最初は荒く、だんだんと綺麗になっていきます。
全体をレンダリングするので、結果がいち早く把握できるのが利点です。
反面、メモリをかなり消費するので、環境によってはDAZ Studioが強制終了するかもしれません。

スポットレンダを行うツールは、
Toolsメニュー > Spot Render にあります。

<Skin Builderの場所>
Smart ContentSkin Builderのスクリプトは[Smart Content]タブ
Materials : Feminine : Skin Builder for Genesis 2 Female(s) カテゴリににあります。
付属のライトは
Lights : Other カテゴリにあります。


■お肌を整える
Skin-1Genesis 2 Femaleをロードし、
「!Skin Builder」のアイコンをダブルクリックします。

Skin-2お肌を調整する画面がでます。
お肌のテクスチャーを何色にするのか、
PaleLightMediumDark から調整しながら選ぶことができます。
スライダーは合計が100%になるように自動調整されます。

Skin Tint Colorは、肌のテクスチャに乗算される色です。
Surfaces の Diffuse Colorのカラーになります。
VelvetSpeculaSkin Subsurfacerのカラーも、Surfacesの各カラーに該当します。
Specular Opacityは、お肌の輝き(テカり)具合をコントロールします。

Skin-3Color Settingsの隣のタブ、Nipple Adjustmentでは乳首の色だけを調整できます。
Adjust Nipples Overlay にチェックを付けカラーを決めます。
テクスチャの乳首にこの色が乗算されます。
どす黒い乳首にしたければ、思い切ってグリーンなどにしてみるといいかもしれません。

設定が終わったら[Accept]ボタンを押します。
処理に少し時間がかかります。

Skin-4お肌のマテリアルがセットされました。
最初にあった眉毛がなくなって、すっぴん状態です。


■眉毛を描く
!Brow Builder「!Brow Builder」をダブルクリックします。

Brow-1スライダーを動かすと、眉毛の形状が次々に変わります。
32パターンほど用意されています。好みの眉毛を選びます。
Brow Colorは眉毛の色です。
Opacityは肌と色とを合成する濃度です。数値が低いと薄くなります。
Brow Heightは、眉毛を描く位置を調整します。

Blend Mode は、肌テクスチャとの合成方法です。
Photoshopのレイヤー合成と同じようなものです。
Normal blend は通常合成です。下のテクスチャの影響を受けません。
Multiplicative Blend は乗算合成です。下のテクスチャに色がプラスされます。黒っぽくなります。

OpacityBlend Modeのオプションは、他のBuilderでも出てきます。

Brow-2ビューポートでの表示品質を最低にしているので、テクスチャが荒くて結果が分かりづらいです。
適宜、スポットレンダで確認します。


■まつ毛を付ける
!Eyelash Builder「!Eyelash Builder」をダブルクリックします。

Eyelash-1スライダーを動かしてまつ毛を選びます。
ナチュラル~マスカラ塗りまくりの3タイプあります。

Eyelash Colorは、まつ毛の色です。黒系が無難でしょう。
Opacityは合成濃度です。100が無難だと思います。

Eyelash-2せっかくなのでスライダーのマックス、マスカラ塗りまくりタイプにしてみました。
そんなに塗りまくりでもないですね。
まつ毛の長さをモーフで弄れば、イメージが変わるかもしれません。


■瞳を変えてみる
!Eye Builder「!Eye Builder」をダブルクリックします。

Eye-1“Real”にチェック。
Select Eye Reflection では反射する瞳に何を映すのかを選びます。

Selet Iris では眼球の光彩を選びます。
Iris Color は瞳の色です。
Pupil Color は瞳孔の色です。

Eye-2なかなかリアルです。
涙のマテリアルも綺麗に入っていますね。

Realタブでは、標準の瞳を作成できますが
Fantasyタブでは不思議な瞳、Toonでは漫画の目が作成できます。

■メイクアップ(Pro版のみ)
!Makeup Builder「!Makeup Builder」をダブルクリックします。

Makeup-1〈Blush〉では、チーク(ほお紅)を入れます。
Colorは、デフォルトが黒になっています。
ピンク系が無難ではないでしょうか。
薄く入れたいのでOpacityを下げました。

Gloss Opacityは、輝き(てかり)の強さです。

Makeup-2〈EyeShadow〉では、アイシャドーを入れます。
お好みの色を選びます。
注意しないと「寝不足の人」みたくなりますね。

Makeup-3〈Eye Liner〉では、アイラインを入れます。
黒系が無難ですよね。

Makeup-4〈Lips〉では、口紅を入れます。
Opacityが100だと、塗りすぎのような、べったり感がします。
厚塗りは好きではないので、数値を下げました。

Makeupメイクアップ完了です。
Skin Builder付属のライトを設置して
「SSS ON」を適用してレンダリングしてみました。


■手足のネイルを入れる
!Nail Builder「!Nail Builder」をダブルクリックします。

Nail-1Nail Colorでネイルの色を決めます。
Glossines は、正しくはGlossinessだと思いますが、光沢の大きさです。
数値が低いほど、光沢の範囲が大きくなります。

Nail-2ネイルだけDAZ Default シェーダです。
そのせいか、そこだけ異質で「付けている」感がします。


■水着の日焼けあとを入れてみる(Pro版のみ)
!Tan Lines Builder「!Tan Lines Builder」をダブルクリックします。

Tan-1上半身と下半身別に、水着の種類が選択できます。
Tanline Colorは、日焼あとの色
Tanline Strengthは、日焼けあとの強さです。

Tan-2スポットレンダしてみますと、
このような感じになりました。


■陰毛を入れてみる(Pro版のみ)
!Genhair Builder「!Genhair Builder」をダブルクリックします。

Genhair-120種類から陰毛のタイプを選べます。
剛毛な感じのものをセレクトしてみました。

Genhair-2スポットレンダしてみます。
なかなかの茂みっぷりです。
…ん?
日焼けあとからはみ出しています。
水着からはみ出ちゃう。大変だ…。


これですべてのスキン作成が完了です。
フェロモンボディOlympia 6を適用して本番レンダリングです。
Olympia

陰毛は、本番レンダ前にお手入れして
水着からはみ出ない小さくて薄いタイプに変えました。

お疲れ様でした。