Genesis Generation X2 『Genesis Generation X2』(GenXまたはGenX2)は、旧フィギュアのモーフをGenesis/Genesis2に移植できるDAZ Studio用プラグインです。
通常、DAZフィギュア間ではモーフの互換性がありません。
Michae 4をムキムキにする「Michael 4 Muscle Morphs」はMichael 5では使えず、Genesis用に自作したオリジナルキャラクターも、Genesis2では使うことはできません。

そんな問題をいとも簡単に解決してくれるのが、GenXなのです。

<GenX2でできること>
  • 第4世代フィギュアからGenesisへモーフを移植できます(Genesis2へはアドオンが必要です)。
  • 連動するモーフやコントローラも一緒に転送できます。HDモーフにも対応しています。
  • 仕様の異なるレガシーフィギュア(Poserフィギュア)からTriAxフィギュア (Genesis)へモーフを移植できます。
  • リギングの違いを自動的に修正します。
  • 移植精度はとても高いです。状況に応じてクオリティを設定したり、微調整することができます。
  • 複数のモーフをまとめて、新しい1つのモーフとして作成することができます。
  • モーフ転送時にプリセットファイルを作成できます。
  • 沢山のキャラクターやシェイププリセットを一度に変換する、「一括変換機能」があります。
  • 使用しないモーフを一時的に無効化したり、削除したりして一括管理する、「モーフマネージャ機能」があります。
第4世代フィギュアからGenesis 2へのモーフ移植や、Genesis、Genesis 2 Female、Genesis 2 Male間でのモーフ移植には、追加アドオン『GenX2 AddOn for Genesis 2』が、第3世代フィギュアからGenesis/Genesis2へは、『GenX AddOn Gen3 for V3 and M3』などが必要になります。

■■目次■■
[1] モーフを移植する手順
[2] 移植したモーフを使う
[3] レガシーシェイプとクローンシェイプについて
[4] モーフとコントローラについて
[5] Auto Followについて
[6] [Transfer]タブ機能詳細
 〈サーチエリア〉
 〈転送エリア〉
 〈オプションエリア〉


[1] モーフを移植する手順
[GenX]ペイン(タブ)は、 [Transfer]、[Presets]、[Morphs]、3つのタブがあります。

モーフの移植は[Transfer]タブで行います。

(1) モーフ転送の元になるフィギュアを読み込みます。
1-01-1 [Source]ボタンからGenesis/Genesis2フィギュアを選びます。
最近使用したPoserフィギュアも一覧に並んでいます。

1-01-2 Poserのフィギュアは[Load Figure]ボタンから読み込みます。
DS4コンテンツライブラリや外部ファイルマネージャからのドラッグ&ドロップからでも読み込めます。

ロードが終わると、モーフリストにフィギュアのモーフが一覧表示されます。

(2) [Apply Pose]ボタンから、キャラクターポーズやシェイププリセットを適用します。
1-02-1 Content Library等からのドラッグ&ドロップでも適用できます。
Poserフィギュアの場合は、ここで「Morphs++」などのINJ(インジェクション)ファイルを適用させます。

1-02-2 キャラクターやシェイププリセット適用すると、該当するモーフリストのValueに、プリセットで使用しているダイアルの数値がセットされます。
数値の上をダブルクリックすると、値を直接入力できます。

リスト上部のフィールドにある、M / V / T の頭文字の内 V の数値が、値がセットされているモーフの数を表しています。
今回ロードしたプリセットは、「Michael 5」、「Michael 5 Head」、「SchwertHead」(自作モーフ)の3つを使ったキャラクターなので、「V 3」 となっています。
ちなみに「M」はモーフのトータル数、「T」は、転送するために選択したモーフの数です。

1-02-3 コンテキストメニュー(右クリック)か[SELECT]ボタンから“Get Values from Figure in Scene”を選ぶと、現在シーンにロードされているフィギュアから数値を取得できます。

プリセットを持っていないモーフや、移植させたいモーフを個別に選びたいときには、この手順は不要です。

(3) 転送するモーフを選択します。
1-03-1 転送したいモーフは、モーフ名の先頭にあるチェックボックスにチェックします。

1-03-2 プリセットを適用している場合には、
コンテキストメニューや[Select ]ボタンから、“Transfer: On for All Non-zero Values”を選ぶと、一度で該当モーフを選択できます。

(4) Modeから、転送モードを選択します。
1-04-1 1つずつ個別に転送するなら“Selected morphs”
複数モーフを1つにまとめてしまうなら“Create single morph”を選びます。
転送時にダイアログを表示してプロパティを設定したり、同時にプリセット作成できたりするモードもあります。

今回はついでにキャラクタープリセットも作ってしまうこととします。
よって“Selected morphs (with preset)”を選びました。
プリセットは不要なら、“Selected morphs”をお選び下さい。

(5) Shapeから、対象シェイプを選択します。
1-05-1 転送元がPoserフィギュアのときのみ、クローンかレガシーかを選択します。
詳しくは、「レガシーシェイプとクローンシェイプについて」の項をご参照下さい。

(6) Targetから、モーフの転送先となる対象フィギュアを選びます。
1-06-1 Genesis、Genesis 2 Female、Genesis 2 Maleのどれかになります。

(7) 転送オプションを設定します。
1-07-1 通常はデフォルトのままでOKです。
詳しくは、〈オプションエリア〉の項をご参照下さい。

(8) [Transfer]ボタンをクリックして変換を開始します。
1-08-1 転送する前に、転送クオリティをSmoothに設定しました。
メッシュ解像度低から高への移植に有用です。
詳しくは、Transfer Qualityの項をご参照下さい。

(9) モーフが転送されます。
1-09-1 プリセットを同時に作成するモードを選んだので、転送された後に作成用のダイアログが表示されます。
[File]ボタンを押して、保存するプリセット先と、サムネイルを指定します。

“Set unselected morphs to zero”にチェックをすると
選択したモーフ以外の、使用していないモーフまでも値をゼロにセットしてプリセットに書き込みます。
リセット用プリセットファイルを作成するのに有用です。

1-09-2 [Accept]ボタンでプリセットが作成されます。
新しく出来たファイルは、
[Content Library]タブから確認できます。

(10) 移植作業完了です!
転送されたモーフとコントローラは、次回フィギュアをロードした時か、対象フィギュアが含まれているシーンをロードした時に使用可能になります。


[2] 移植したモーフを使う
(1) フィギュアをロードして[Shaping]タブに移動します。
2-01-1

(2) 移植したフィギュアのベースシェイプとなるモーフを1に設定します。
2-02-1 Genesisキャラクターからの移植なら、Genesisを1にします。
自動生成されたクローンシェイプは
Actor / Generation X / ** People ** にあります。

レガシーシェイプを使う場合は、Actor / People にあります。

必要に応じて、TorsoパートのNavel(へそ)モーフを1にします。
レガシーフィギュアにはあるヘソが、Genesisとレガシーシェイプにはありません。

(3) 移植したモーフを1にします。
GenXが作成したモーフは、Generation Xカテゴリにあります。
プリセットを作成してれば、それを適用します。

2-03-1 今回移植したのは、Michael 5 シェイプと

2-03-2 Michael 5 Head、それとオリジナルモーフです。
同時に作っておいたプリセットを適用させました。

(4) サーフェイスを適用させたら完成です!
2-04-1 このキャラクターのテクスチャは、Michael 4用を使用しています。

render テストレンダリング...。
体型がGenesis+Michael 5のみだと、
Genesisの指の「残念さ」まで見事に再現されていますね。

GenXは、UVマッピングやテクスチャの変換まではしてくれないのでご注意です。
旧テクスチャをそのまま使うには、「UV Set」が必要です。
Genesisは標準で第4世代フィギュアのUVセットが付属していますが、Genesis2では第5世代からで同性限定なのです。
しかし、プリセットを使ってUV Setを切り替えれば、異性テクスチャも使用可能です。
「Victoria 4」のテクスチャを使う場合、
[Genesis] → そのまま使えます(UV SetをVictoria 4に選択)
[Genesis 2 Female] → Victoria 4 for Genesis 2 Female で使用可能になります。
[Genesis 2 Male] → Victoria 4 for Genesis 2 Female で「Set Victoria 4 UV」を適用すると、使用可能になります。

これでモーフ移植の手順ご紹介は終了です。
お疲れ様でした。

以下の記事は、文章が下手すぎて、チンプンカンプンだと思います。
まずは機能をご説明するための、単語のご説明から始まります。
その下に、GenXのTransferタブ機能説明が続きます。
暇でどうしようもないときだけ御覧下さい。


[3] レガシーシェイプとクローンシェイプ(クローンモーフ)について
"レガシーシェイプ"は、GenesisをVictoria 4などの旧フィギュアとそっくりの形状にするモーフです。
GenX2には含まれていません。シェイプとして別売りされています。
"クローンモーフ"は、Genesis/Genesis2に内蔵されている、先代フィギュアそっくりの隠しモーフです。
本来は旧フィギュア用衣装を着用させるための機能、「Auto Fit」のために使用されるものです。
GenX2はそれを実際のモーフに自動変換して、レガシーシェイプの代わりにしてくれます。
それが"クローンシェイプ"です。
クローンモーフは顔と体が一体になったフルボディモーフです。
GenXは顔だけのシェイプも作成してくれます。

全体のシェイプは
  Actor / Generation X /<target figure>/** People ** カテゴリ に
顔だけのシェイプは
  Head / Generation X /<target figure>/** People ** カテゴリ に
それぞれあります。
体のみシェイプを適用したいとき(体だけGenesisやMichaelにしたいとき)は、顔のシェイプを-1にします。


[4] モーフとコントローラについて
"モーフ"は、メッシュの頂点を移動させることによりフィギュアの形状を変化させるものです。
"コントローラ"は、直接形状が変化するわけではありませんが、単体または複数のモーフや他のパラメータの値を変化させます。
モーフは、コントローラとしての働きもあります。
モーフの機能別に名称がつけられていて、少し複雑です。
変形パラメータに連動するモーフを、"Joint Controlled Morphs" もしくは "JCM"
特定の条件で他のモーフに連動するモーフを、"Morph Controlled Morphs" もしくは "MCM"、 などと呼んだりしています。
これらも含めて"Enhanced Remote Control" 略して"ERC"と呼ぶこともあります。
もともとはPoserのキャラ職人さんたちが呼び始めた言葉で、それが自然と定着していったらしいです。

JCMは関節の補正モーフなどでお馴染みです。肘を曲げた時の、屈伸量に応じて動くモーフなどです。
jcm-01 女性フィギュアの場合、肩を上げると連動して胸が持ち上がります。
左図では隠しモーフのJCMCollarBendLなどが動いているのがわかると思います。
変形(Transform)パラメータに連動して動くこのモーフがJCMです。

MCMは、例えばVictoria 4の「目を閉じる/開く」モーフです。
mcm-01 Victoria 4フィギュアは、一体でAiko 4とThe Girlに変身しますが、「目を閉じる/開く」モーフダイアルは1つしかありません。
「目を閉じる/開く」モーフはVictoria 4専用に作られているので、Aiko 4で使うには修正してあげる必要があります。

mcm-02 Aiko 4が適用されている時に「目を閉じる/開く」モーフを使うと、見えないところで「修正モーフ」が働いています。
左図でMCMA4EyeCloseなどに数値が入っているのが確認できると思います。
その修正モーフがMCMです。
「Aiko 4モーフ」は、「目を閉じる/開く」モーフに連動して動く「修正モーフ」のスイッチに相当します。 Aiko 4が適用されていないなら、修正モーフは動きません。

GenXのマニュアルでは、このようなモーフを"Conditional Morphs"という名前で統一されています。
日本語に訳すと「条件付きモーフ」なので、当記事ではそう読んでいます。

Poserフィギュアのフルボディーモーフ("Full Body Morph" もしくは "FBM")も、コントローラ扱いのようです。
PoserフィギュアはワンメッシュのGenesisフィギュアと違い、メッシュのパーツ間が分離しています。
フィギュア全体を変形させるFBMは、パーツに跨ったモーフを一斉に動かす役割のコントローラになります。
GenXはデフォルト設定だと、FBM用の各パーツのモーフを1つにまとめて転送します。
混乱しないように、パーツの方のモーフは非表示になっています(表示することもできます)。


[5] Auto Followについて
"Auto Follow"はDS4の機能の1つです。フィギュアのモーフを変更すると、衣服に自動でモーフが転送されてフィギュアにフィットする仕組みです。
大体の場合で有用ですが、へそや乳首のようなディテールの細かいシェイプには不向きです。
衣服までへそのくぼみが出来てしまいます。
GenXでは、モーフ毎にAuto Followの有効/無効を選択して転送することが出来ます。


[6] [Transfer]タブ機能詳細
TransferTab [Transfer]タブは、
最上部の 〈サーチエリア〉
最下部の 〈オプションエリア〉
真ん中の 〈転送エリア〉
の3つで構成されています。

〈サーチエリア〉
SearchArea
モーフやコントローラを検索します。
検索モード
any いずれかにこの語句を含むモーフを検索。
prefix この語句で始まるモーフを検索。
full 入力した語句と完全一致するモーフを検索。
[First]ボタン : 検索の開始
[Previous]ボタン : 前を検索
[Next]ボタン : 次を検索
〈転送エリア〉
TransferArea
[Source]ボタン :
モーフの転送元になるGenesisフィギュアをドロップダウンリストから選択します。
最近使用したPoserフィギュアも一覧に加わります。
ボタンの右のフィールドに、現在ロードされている転送元フィギュア名が表示されます。
最近使用したPoserフィギュアのリストを削除するには
"C:/Users/{username}/AppData/Roaming/DAZ 3D/Studio4/GenX2"(Win8)
"C:/Documents and Settings/{username}/Application Data/DAZ 3D/Studio4/GenX2"(WinXP)
にある GenX.ini ファイルを編集します。

[Load Figure]ボタン :
Poser形式フィギュア(CR2 か CRZ)を読み込みます。
[Apply]ボタン :
Load Figureで読み込んだフィギュアに、Poser形式の表情ファイルやポーズファイル(PZ2, P2Z, FC2, FCZ)、
DSON形式のシェイププリセット(DUF, DSF)を適用します。複数適用が可能です。
Poserフィギュアでは、ここでモーフファイルをインジェクションさせます。
[Reset]ボタン :
転送元フィギュアをアンロードします。

モーフリスト
MorphList
現在ロードされているフィギュアのモーフとコントローラーが表示されます。
Morph
モーフ名と転送するモーフを選択するチェックボックスです。
Group
モーフダイアルのグループです。
Type
コントローラの種類をローマ字の頭文字で表示しています。
頭文字の前のチェックボックスは、Auto Followを有効にするチェックです。
m (morph) 単体のモーフ。
c (controlling morph) 他のモーフを操作する単体のモーフ(1モーフとして転送)。
J (joint controlled morph) 変形(Transform)パラメータによって操作されるモーフ。
M (morph controller) 複数のモーフを操作するコントローラ(1モーフとして転送)。
C (controller) 複数のモーフを操作するコントローラ(コントローラとして転送)。
P (pose controller) 変形(Transform)パラメータのみ操作するコントローラ。
E (empty controller) GenXでサポートされていないコントローラ(デフォーマ用コントローラ、未使用のモーフインジェクション、コントロールリグなど)。
Value
モーフダイアルにセットされている実際の値です。ダブルクリックで直接変更できます。
Morphs
このモーフに連動して動くモーフやパラメータの数です。
 ( )  間接的に連動しているモーフの数です。
 [ ]  このモーフに条件付きで連動するモーフの数です。
 { }  このモーフに連動して動く変形パラメータの数です。
モーフ名の上でダブルクリックすると、連動するモーフの一覧がポップアップ表示されます。

モーフリストの上部にあるフィールドに、以下の情報が表示されます。
mvt

 M  モーフ/コントローラの合計数
 V  非ゼロの値を持つモーフ/コントローラの数
 T  転送のために選択したモーフ/コントローラの数

[Select]ボタン / コンテキストメニュー:
[Select]ボタンは、転送するモーフのチェックをオン/オフするクイック選択メニューです。
右クリックからのコンテキストメニューでは、 すべて または、ハイライト表示(選択中)のモーフの設定を変更します。
Context Menu Show in List

ALL(全リスト) ・ Highlighted(ハイライト表示されたリスト):
Transfer: on
Transfer: off
転送するモーフの選択チェックを オン/オフ。
Transfer: On for Non-Zero Values
Transfer: Off for zero values
転送するモーフの選択で、使用しているモーフ(非ゼロ値)を オン。
未使用のモーフ(ゼロ値)を オフ。
Auto Follow: On
Auto Follow: Off
モーフのAuto Follow機能のオン/オフ。
Transfer Controller as Morph
Transfer Controller as Controller
(M) コントローラを1つのモーフとして転送するか
(C) コントローラを複数モーフ用コントローラとして転送するかを切り替えます。

MやCは モーフリストのType欄に表示されています。
Poserフィギュア用です。FBMをまとめるか従来どおりパーツ毎か、です。
Get Values from Figure in Scene シーン内で現在選択されているフィギュアからダイヤル値をインポートします。(GenXでロードしたフィギュアと同じ必要があります)
Set Values to Zero ダイアル値をゼロに設定します。適用させたプリセットをリセットしたいときに便利です。

Show in List(リストに表示するモーフの設定):
○Poserフィギュアのみのオプション(どれか1つを選択)
No Controlled Morphs 他のパラメータに操作されるモーフを非表示にします。
Multi-controlled Morphs only パーツを跨って連動する個々のモーフのみ非表示にします。
All Controlled Morphs すべてのモーフを表示します。
○共通のオプション(複数選択可)
Pose Controllers 変形パラメータのみ操作するコントローラ(モーフではない)をリストに表示します。
Joint Controlled Morphs 変形パラメータに操作されるモーフ(JCM)をリストに表示します。
Hidden Morphs/Controllers PoserやDS4で非表示設定になっているモーフ/コントローラーを表示します。
Empty Controllers 転送されないサポート外のコントローラも表示します。

Mode:
ドロップダウンリストから転送するモードを選択します。
Selected morphs モーフリストで選択した個別のモーフやコントローラーを、対象フィギュアにそれぞれ転送します。
Selected morphs (with defaults) 転送時に、グループやダイアル値の範囲などのデフォルト値を設定するダイアログを表示します。
Selected morphs (with properties) 転送時に、名前、グループ、アイコン、値の範囲のようなパラメータを設定するダイアログを表示します。
Selected morphs (with controller) 転送時に、コントローラを作成するダイアログを表示します。
Selected morphs (with preset) 転送時に、Shapeプリセットを作成するダイアログを表示します。
Create single morph 選択した複数のモーフをまとめて、単体のモーフとして作成します。
Create controller モーフ転送はせず、コントローラだけ作成します。
Create preset モーフ転送はせず、プリセットだけ作成します。
転送されたすべてのモーフとコントローラのデフォルト値はゼロです。
作成するコントローラやプリセットは、モーフリストのValueの値に基づきます。

Shape:
転送したモーフと同時に使うベースとなるシェイプを選択します。
レガシーシェイプまたはクローンシェイプのどちらかになります。
クローンシェイプは、GenXがクローンモーフを利用して自動で作成するシェイプです。
顔のみ分離したシェイプも作ってくれます。

Target :
ドロップダウンリストからモーフの転送先になる対象フィギュアを選択します。

Transfer Quality :
ソース(転送元フィギュア)からターゲット(転送先フィギュア)へ、ポリゴンメッシュの頂点をマッピングするときの品質設定です。
Fast 頂点距離に基づいてマッピング
Edges さらに面の向きを考慮してマッピング
Smooth 転送元メッシュのサブディビジョンに基づいてマッピング
smoothモードは、転送先フィギュアよりも低いメッシュ解像度のフィギュアの場合に推奨されます。
例えばGenesisからGenesis2にモーフを転送する場合などです。
転送元フィギュアが、第3、4世代のPoserフィギュアのように非常に高いメッシュ解像度を持っている場合には、著しい効果は得られないです。

[Transfer]ボタン :
転送(変換)を実行して新しいモーフを作成します。
〈オプションエリア〉
OptionArea
Limits :
モーフやコントローラを動かす最小値と最大値を設定します。
Resolution :
転送元フィギュアから転送先フィギュアへモーフをマッピングするときの密度です。
1~100で指定します。デフォルトは50です。
数値が低いと、ディテールは維持されるますがいくつかの頂点が転送されず、低すぎるとエラーになります(その場合は警告が出ます)。
数値が大きいほど、より滑らかな結果が得られますが、ディテールが失われることがあります。
各チェックボタン
Compress generated files 生成されたDSFファイルを圧縮します。
このオプションは[Presets]タブにも影響します。かなりファイルサイズを小さくできます。
Transfer controlled transforms モーフで変化するスケーリングのような変形を含めるかどうかです。
例えば、Victoria 5モーフはGenesisのスケールを95%にします。
大抵の場合は必要なので、チェックを付けておきます。
Transfer dial groups Poserフィギュアと同じダイヤルグループ階層を使用するかどうかです。
チェックを付けないと、グループ化されず全て同一階層に置かれます。
Show hidden dependencies 転送したすべてのモーフを表示設定にします。
これにチェックをすると隠しモーフがすべて表示されてしまいます。
通常はチェックを外しておきます。

条件付きモーフの設定
条件付きモーフの説明は「モーフとコントローラについて」をご参照下さい。
Ignore conditional morphs 条件付きモーフを転送しません。
Transfer conditional morphs すべての条件付きモーフを転送します。
Transfer CM with dependent morphs exists 連動するモーフが存在する(もしくは転送するよう選択している)場合に、条件付きモーフを転送します。
Transfer CM with dependent morphs すべての条件付きモーフと、それらに連動するすべてのモーフを転送します。余計なモーフまで転送してしまう可能性がありますが、安全な設定です。
条件付きモーフは、連動モーフが欠けているとおかしな変形になるのでご注意下さい。
JCMやMCMを確実に転送したいなら、"Transfer CM with dependent morphs"設定が無難です。

ファイルの上書き設定
GenXによって作成されたモーフの保存設定です。
Replace existing files 既存のファイルが上書きされます。
Replace existing files (keep backup) 既存のファイルはバックアップとして保持されます。(既存のバックアップは上書きされます。)
Keep existing files 同じモーフが存在する場合は転送しません。"Selected morphs (with properties)"モード時は除きます。