簡単に建築やお部屋が作成できるCarrara用プラグイン、
『ArchiTools for Carrara』の覚書きです。
ダウンロード・インストールからお家を一軒建ててみるまでの手順です。
3Dの知識がなくても、図を書いてアイコンをクリックするだけで作成ができます。
公式チュートリアルビデオを参考に、
Carraraでモデリングを一度もしたことのない私でも簡単に操作できました。
使用しているCarraraのバージョンは8.5pro、32bitWin版です。
大本はCarraraプラグインサイト『Inagoni』(http://www.inagoni.com/)で販売されているものです。
DAZでダウンロードできるものは最新版ではありません。
InagoniのDownloadsページのLatest Updatesから、最新版をダウンロードします。
また、ArchiTools用のモデル(窓やドア)もFree Modelsからダウンロードできます。
・ArchiTools.dat
・ArchiTools.mcx
・ArchiTools.txt
・ArchiToolsFR.txt
の4つをCarraraがインストールされているフォルダの中の、
「Extensions」フォルダにコピーします。
ArchiToolsFR.txtはフランス語化ファイルなので不要かもしれません。
RenderNodeフォルダのものは、CarraraRenderNodeがインストールされているフォルダの
「Extensions」にコピーします。
RenderNodeはネットワークレンダリング用です。しない人は不要です。
モデルは適当なフォルダを作ってコピーします。
ここでは、「Scenes」フォルダの中に「ArchiTools」フォルダを作って、
ダウンロードしたモデルを全て入れました。
それだけではCarraraには反映されませんでしたので、ブラウザのファイル/フォルダメニューから
「Add Folder(フォルダの追加)」で、フォルダを指定してあげましたらブラウザに表示されました。
DAZのMy AccountのMy Serial Numbersから確認できます。
バージョン違いのArchiToolsだとアイコンが現れず、
RenderNode版を通常版に入れるとエラーが出ます。
「Building」アイコンをクリックした後に3Dビューをクリックすると、建築画面に移動します。
一番左端の「Wall」アイコンをクリックして、
上下に分割された下の画面(グリッドが表示されている方)に壁の線を描いていきます。
デフォルトではポイントがグリッドにスナップされます。
スナップ解除は、プロパティのデフォルトパラメータで「Snap To Grid」のチェックを外します。
[Shilft]キーを押しながら描画すると、一時的にスナップが解除できます。
壁を閉じると、部屋が自動的に作成されます。
壁を削除したいときは、選択して[Delete]キー。
もしくは一番右端の雷みたいなDeleteアイコンでダイレクトに削除も出来ます。
既存の壁をクリックしてから描画すると、そこから接続した壁をつくれます。
そうしないと、壁が分離するので注意。
[Ctrl]キーを押すと、垂直・直角な壁が作れます。
接続しない壁ができてしまった時は、部屋を選択してから
で修復できます。
Displayパネルのイラストをクリックすると、
天井を取り払った内部を確認できます。
必要に応じて、表示/非表示を切り替えられます。
追加したい壁の場所でクリック。
設置後の場所の移動は、選択ツールで出来ます。
窓も設置します。
アイコンの上で少し長押しすると、窓の種類が選べます。
から好きな形状を選びます。
部屋を選択してから選ぶと、その部屋にのみ屋根が作られます。
何も選択しない状態だと、家全体に屋根が作られます。
Topビューのハンドル(点や線)を移動させて、
形状を変形させることもできます。
Viewメニューから、邪魔なものの非表示ができます。
屋根だけを表示させたり、壁だけを非表示にしたりと、状況によって切り替えられます。
選択したものだけ非表示(Hide Selection)や、
全部表示(Show All)はよく使う上にショートカットキーも割り当てられているので便利です。
このタイプの屋根の場合、壁に穴が開いてしまいます。
穴を塞ぐために切妻をつくります。
壁を選択して「Wall Gable」の山形のアイコンをクリックします。
このままでは屋根は平面状態です。
厚みをつけるために、プリセットから形状を選択していきます。
縁などに付いている白いハンドル(点)を動かして、屋根の変形ができます。
2点を選んで
を選ぶと、点を増やせます。
増やせない場所もあるようです。
屋根の一番メイン部分(一番面積が大きいところ)は、増やせませんでした。
ブラウザから追加したいドアのオブジェクトを3Dビューにドラッグします。
変なところに現れてても、後で削除するので大丈夫です。
追加したら再びモデルルーム(右上部スパナのアイコン)に移動します。
Doorのインスタンスが選択状態だと、Doorのモデリング画面に移動するので注意です。
Buildingのインスタンスを選択してからモデルルームに移動します。
追加したいドアの穴部分を選択すると、
SelectionプロパティのChildのオブジェクトを選べるようになります。
プルダウンメニューから先ほど追加したドアを指定します。
3Dビューでは何も変わらないですが、右下のプレビューでドアが付いたことが確認できます。
ドアのサイズは、穴に合わせて自動で調整されます。
Childのプリセットを選ぶと、ドアの厚みが変わります。
Biggerだと、壁よりもだいぶ厚くなります。
同じように窓を取り付けます。
飛び出した窓の場合、自動のサイズ調整によりぺっちゃんこになってしまいます。
プリセットのCustomを選び、手動で適当な数値を入力します。
穴を移動させると、取り付けた窓やドアも一緒に移動します。
一度取り付けたドアや窓は、インスタンス(追加したオブジェクト)を削除しても残っています。
を選ぶと、穴編集モードになります。
ポイントが表示されるので、自由な形に変形できます。
屋根の時と同じように、2点を選択して
から、点を増やすことができます。
自分で用意するしかない模様…。
Shade ドリームハウスからテクスチャを持って来て適当に当てました。
「コレジャナイ」チープ感が半端無く漂うのは、私のスキル不足のせいです。
グローバルイルミネーションにチェックを入れて、室内をテストレンダリングしてみました。
背景にRealistic Sky、地面に無限平面の草地、樹木を一本植えています。
PoserやDAZ Studioに持って行くには、obj形式でエクスポートします。
出力のターゲットに「DAZ|Studio」を選んでも、単位は「Poser」と同じ扱いのようです。
(本来ならば、メートル単位のDAZ Studioとフィート単位のPoserではスケールが異なります)
「DAZ|Studio」でエクスポートしても、
DAZ Studioでインポートするときには「Poser」単位にする必要があるのでご注意です。
また、そのままだと三角ポリゴンで出力されます。
四角ポリゴンで出力できるかは、Carraraの勉強不足なのでちょっとわかりません。
今回は平屋を作りましたが、Duplicateで複製してアパートを作ったり、城壁が凹みたいなドラ○エで出てきそうなお城も簡単に作れます。
壁の形状も四角に限らず、Spilt 2 Pointsでポイントを増やして自由に変形できます。
試しに五角形の建物にしてみましたが、窓も壁に合わせて斜めに取り付けられました。
景観にちょこっと建物を加えたいとか、すぐに部屋モデルが欲しいという場合に、なかなか便利なプラグインです。
『ArchiTools for Carrara』の覚書きです。
ダウンロード・インストールからお家を一軒建ててみるまでの手順です。
3Dの知識がなくても、図を書いてアイコンをクリックするだけで作成ができます。
公式チュートリアルビデオを参考に、
Carraraでモデリングを一度もしたことのない私でも簡単に操作できました。
使用しているCarraraのバージョンは8.5pro、32bitWin版です。
『Carrara』とは…
モデリング、景観作成(空や海や樹木)、ボーン作成、アニメーション、
物理演算、リアルレンダリングやアニメ調レンダリング、の機能に加え
PoserとDAZ Studioとの互換(PoserやDSのモデルがCarrara上で操作できる)を持った、
総合3Dソフトウェアです。
おまけでVictoria 5とMichael 5のバンドル品が付いてきます。
モデリング、景観作成(空や海や樹木)、ボーン作成、アニメーション、
物理演算、リアルレンダリングやアニメ調レンダリング、の機能に加え
PoserとDAZ Studioとの互換(PoserやDSのモデルがCarrara上で操作できる)を持った、
総合3Dソフトウェアです。
おまけでVictoria 5とMichael 5のバンドル品が付いてきます。
ダウンロード
このプラグインはDAZで売られていますが、大本はCarraraプラグインサイト『Inagoni』(http://www.inagoni.com/)で販売されているものです。
DAZでダウンロードできるものは最新版ではありません。
InagoniのDownloadsページのLatest Updatesから、最新版をダウンロードします。
また、ArchiTools用のモデル(窓やドア)もFree Modelsからダウンロードできます。
インストール
解答して出来たファイルの内、自分の環境にあった・ArchiTools.dat
・ArchiTools.mcx
・ArchiTools.txt
・ArchiToolsFR.txt
の4つをCarraraがインストールされているフォルダの中の、
「Extensions」フォルダにコピーします。
ArchiToolsFR.txtはフランス語化ファイルなので不要かもしれません。
RenderNodeフォルダのものは、CarraraRenderNodeがインストールされているフォルダの
「Extensions」にコピーします。
RenderNodeはネットワークレンダリング用です。しない人は不要です。
モデルは適当なフォルダを作ってコピーします。
ここでは、「Scenes」フォルダの中に「ArchiTools」フォルダを作って、
ダウンロードしたモデルを全て入れました。
それだけではCarraraには反映されませんでしたので、ブラウザのファイル/フォルダメニューから
「Add Folder(フォルダの追加)」で、フォルダを指定してあげましたらブラウザに表示されました。
使い方
起動するとシリアルナンバーを求められます。DAZのMy AccountのMy Serial Numbersから確認できます。
壁を作る
インストールに成功すると、ツールバーにお家のイラストの「Building」アイコンができています。バージョン違いのArchiToolsだとアイコンが現れず、
RenderNode版を通常版に入れるとエラーが出ます。
「Building」アイコンをクリックした後に3Dビューをクリックすると、建築画面に移動します。
一番左端の「Wall」アイコンをクリックして、
上下に分割された下の画面(グリッドが表示されている方)に壁の線を描いていきます。
デフォルトではポイントがグリッドにスナップされます。
スナップ解除は、プロパティのデフォルトパラメータで「Snap To Grid」のチェックを外します。
[Shilft]キーを押しながら描画すると、一時的にスナップが解除できます。
壁を閉じると、部屋が自動的に作成されます。
壁を削除したいときは、選択して[Delete]キー。
もしくは一番右端の雷みたいなDeleteアイコンでダイレクトに削除も出来ます。
既存の壁をクリックしてから描画すると、そこから接続した壁をつくれます。
そうしないと、壁が分離するので注意。
[Ctrl]キーを押すと、垂直・直角な壁が作れます。
接続しない壁ができてしまった時は、部屋を選択してから
で修復できます。
Displayパネルのイラストをクリックすると、
天井を取り払った内部を確認できます。
必要に応じて、表示/非表示を切り替えられます。
窓、ドアの場所を作る
左から4番目のドアのアイコンをクリック。追加したい壁の場所でクリック。
設置後の場所の移動は、選択ツールで出来ます。
窓も設置します。
アイコンの上で少し長押しすると、窓の種類が選べます。
屋根を作る
から好きな形状を選びます。
部屋を選択してから選ぶと、その部屋にのみ屋根が作られます。
何も選択しない状態だと、家全体に屋根が作られます。
Topビューのハンドル(点や線)を移動させて、
形状を変形させることもできます。
Viewメニューから、邪魔なものの非表示ができます。
屋根だけを表示させたり、壁だけを非表示にしたりと、状況によって切り替えられます。
選択したものだけ非表示(Hide Selection)や、
全部表示(Show All)はよく使う上にショートカットキーも割り当てられているので便利です。
このタイプの屋根の場合、壁に穴が開いてしまいます。
穴を塞ぐために切妻をつくります。
壁を選択して「Wall Gable」の山形のアイコンをクリックします。
このままでは屋根は平面状態です。
厚みをつけるために、プリセットから形状を選択していきます。
縁などに付いている白いハンドル(点)を動かして、屋根の変形ができます。
2点を選んで
を選ぶと、点を増やせます。
増やせない場所もあるようです。
屋根の一番メイン部分(一番面積が大きいところ)は、増やせませんでした。
ドアや窓を取り付ける
手のアイコンをクリックしてアセンブルルームに移動します。ブラウザから追加したいドアのオブジェクトを3Dビューにドラッグします。
変なところに現れてても、後で削除するので大丈夫です。
追加したら再びモデルルーム(右上部スパナのアイコン)に移動します。
Doorのインスタンスが選択状態だと、Doorのモデリング画面に移動するので注意です。
Buildingのインスタンスを選択してからモデルルームに移動します。
追加したいドアの穴部分を選択すると、
SelectionプロパティのChildのオブジェクトを選べるようになります。
プルダウンメニューから先ほど追加したドアを指定します。
3Dビューでは何も変わらないですが、右下のプレビューでドアが付いたことが確認できます。
ドアのサイズは、穴に合わせて自動で調整されます。
Childのプリセットを選ぶと、ドアの厚みが変わります。
Biggerだと、壁よりもだいぶ厚くなります。
同じように窓を取り付けます。
飛び出した窓の場合、自動のサイズ調整によりぺっちゃんこになってしまいます。
プリセットのCustomを選び、手動で適当な数値を入力します。
穴を移動させると、取り付けた窓やドアも一緒に移動します。
一度取り付けたドアや窓は、インスタンス(追加したオブジェクト)を削除しても残っています。
窓枠の変形
ビデオチュートリアルでは最後に、空けた穴の変形方法を紹介していたので、ついでに覚書きしておきます。を選ぶと、穴編集モードになります。
ポイントが表示されるので、自由な形に変形できます。
屋根の時と同じように、2点を選択して
から、点を増やすことができます。
シェーダーの設定
屋根材などのシェーダは付属していないようです。自分で用意するしかない模様…。
Shade ドリームハウスからテクスチャを持って来て適当に当てました。
「コレジャナイ」チープ感が半端無く漂うのは、私のスキル不足のせいです。
グローバルイルミネーションにチェックを入れて、室内をテストレンダリングしてみました。
背景にRealistic Sky、地面に無限平面の草地、樹木を一本植えています。
PoserやDAZ Studioに持って行くには、obj形式でエクスポートします。
出力のターゲットに「DAZ|Studio」を選んでも、単位は「Poser」と同じ扱いのようです。
(本来ならば、メートル単位のDAZ Studioとフィート単位のPoserではスケールが異なります)
「DAZ|Studio」でエクスポートしても、
DAZ Studioでインポートするときには「Poser」単位にする必要があるのでご注意です。
また、そのままだと三角ポリゴンで出力されます。
四角ポリゴンで出力できるかは、Carraraの勉強不足なのでちょっとわかりません。
今回は平屋を作りましたが、Duplicateで複製してアパートを作ったり、城壁が凹みたいなドラ○エで出てきそうなお城も簡単に作れます。
壁の形状も四角に限らず、Spilt 2 Pointsでポイントを増やして自由に変形できます。
試しに五角形の建物にしてみましたが、窓も壁に合わせて斜めに取り付けられました。
景観にちょこっと建物を加えたいとか、すぐに部屋モデルが欲しいという場合に、なかなか便利なプラグインです。
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