DAZ Studio4.6はシーンを保存すると、シーンにDAZ Studio以外のコンテンツ(Poserコンテンツやobjファイル)があった場合、それをDAZ Studioアセットファイルとして、
DAZ Studioライブラリ(デフォルトはMy Library) > dataフォルダ > auto_adaptedフォルダ
に、
"Geometry(objファイル)名_ポリゴン数"の名前のフォルダを作り、DAZ Studio用ジオメトリとモーフファイルを保存します。

例えば、PoserのコンテンツであるMillennium CatをDAZ Studioでロードし、Sceneファイルとして保存します。
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Scene保存によってdataフォルダの「auto_adapted」フォルダに「blMilCat_33374」フォルダが作成され、ジオメトリとモーフファイルが作成されます。
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モーフファイルは762個、10.5MBもあります。サイズも数も膨大です。
geometry_ca4e31cc_d5db_b641_0ece_abb615c60b08」のようなフォルダは、シーンを別名で保存する度に新たに作られ、どんどん増えていきます。
そしてSceneファイルを削除しても、それらは残り続けるのです。

DAZ Studi4.0以前でしたら、これを削除するとコンテンツが存在していてもシーンが読み込まれなくなります。
一つでもdataのファイルがないと読み込み段階でつまずくので、シーン自体が一切読み込めないのです。
よって、Sceneファイルのバックアップはdataフォルダも一緒にする必要がありました。
4.5からはファイルが欠損していても、読み込みは可能になりました。けれどauto_adaptedフォルダのジオメトリがないコンテンツは読み込まれなかったと記憶しています。おそらく。
(変換されたDAZ Studio用ジオメトリが保存されるdataフォルダはDAZ Studio3は「3_0」フォルダ、4.0は「4_0_2」フォルダ、4.5以降は「auto_adapted」フォルダです。)

それが、DAZ Studio4.6では「auto_adapted」フォルダの中身を削除しても、シーンにコンテンツが表示されるようなのです。
コンテンツ整理法を模索中に偶然知りました。
ロードに時間はかかるようになりますが、ちゃんと表示され、モーフも有効です。
4.5で保存方法がDUFに仕様変更された時からでしょうか?


DAZ Studioライブラリ以外の、外部の3Dオブジェクトを使用した場合を実験してみます。

objファイルをインポートしてScene保存します。
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dataフォルダのauto_adaptedフォルダにジオメトリが作成されます。
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これがある限り元のobjファイルを削除してもSceneファイルは問題なく読み込めます。


ジオメトリファイルをFile Reference Editorで見ると、ライブラリ外のobjファイルが参照されています。
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auto_adaptedのジオメトリも外部のobjファイルも削除してSceneファイルを読み込みます。
ファイルが見つかりませんメッセージが表示され、同じサイズのプリミティブが代替で表示されます。
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逆にobjファイルを残し、auto_adaptedフォルダのジオメトリの方を削除した場合では、ちゃんとSceneファイルがロードされます。
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また、Sceneファイルがどのファイルを使っているのかを確認するのに、File Reference Editorは便利です。
上記Millennium CatのSceneファイルが参照しているファイル一覧です。
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コンテンツを削除・整理するときの目安になります。


結局何が言いたいのかといいますと、
「auto_adapted」フォルダはテンポラリやキャッシュのようなもので適宜削除しても問題ない、かもしれないということです。
当然のことながら、元のコンテンツが実在している場合です。
auto_adaptedのジオメトリは、Sceneファイルを上書き保存すれば再び作成されます。

dataフォルダの「DAZ 3D」など主にベンダー名の各フォルダは削除してはいけません。
それらはDAZ Studioコンテンツのジオメトリファイルで、Poserでいうコンテンツの元になるobjファイルを格納する「Geometryフォルダ」に該当します。
これがあるコンテンツは、auto_adaptedフォルダにジオメトリは作られません。

以前は不要ファイル量産回避のため、「Scene保存は極力しない」「Sceneファイル削除時にauto_adapted内ジオメトリも同時削除」「頻繁に使う背景などのPoserコンテンツはDAZ Studioコンテンツに変換・再保存して使用」、などを心がけていました。
auto_adaptedがなくてもロードできるなら、わざわざDAZ Studioコンテンツに変換せずとも、背景セットはまとめてSceneファイル保存が簡単でいいです。


auto_adaptedフォルダについては、DAZ公式フォーラム
Converting DAZ Scenes to DUF Scenes and auto_adapted」スレッドにて参考になりそうな議論がされています。
英語の読解力がなさすぎて半分も理解できないです。